友人から借りた本で地獄を見る
この記事では、「ウケる技術」がどんな本なのか?読んだ感想は?読んだ後なにが変わったのか?が分かる内容となっています。
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ウケる技術ってどんな本?
ウケる技術という本をご存知だろうか。
どんな本かというと、
- 仕事や恋愛で成功したい
- 雑談やコミュニケーションが苦手
- とにかくウケたい
みたいな人にうってつけの内容の、いわゆる「自己啓発本」である。
私が仕事で円滑なコミュニケーションがとれずに病んでしまった時、友人が優しく勧めてくれたのだった。かなりの信頼を寄せている友人(京大院卒)が、「最もコスパが良い本」のうちの一つと言うので、ありがたく借りることにした。
著者は『夢を叶えるゾウ』を書いた水野敬也さん。
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読んだ感想は「地獄じゃん…」
結論から申し上げると、私はこの本をうずくまりながら読むことになる。
どういった部分が地獄なのか
この本では、以下のように会話が展開される。1エピソードにつき、ウケる技術を1つ解説する形だ。
上司「(居酒屋にて)店員のお姉さ〜ん!生ビールと、お姉さんのストッキングちょうだい」
部下「も〜ぶちょお!ダメじゃないですか〜僕のパンツあげますからそれで我慢してください!」
上司「ガハハ」
みたいな感じ。
どう?控えめに言って地獄じゃない?
女性店員の方の気持ちを考えるといたたまれないし、なぜデリカシーゼロ人間のフォローをして気に入られなければならんのだ。嫌われたっていいだろそんな奴。
地獄すぎて、友人宅でほとんど土下座しながら読んだ。
この本から学んでこれから実践していくの?正気か?
無理……………
でもやらないと先へ行けないのか……?
※ハイパーネガティブモード発動中につきマトモな思考回路じゃなかった。
今まで意図的に避けてきた類のコミュニケーション。
そうして取り入って評価された人を軽蔑していたし、絶対にやりたくなかったこと。
追い詰められすぎた私は、なぜか「逆に1回やってみる」ことにしたのだ(今思うと一種の自傷行為かもしれなかった)。
この状況を脱するために、手段を選ばずたくさん試すべきだと思った。
その時に決めたこと。
- 自分の嫌じゃない範囲でやってみて、ダメだったら撤退する
- 仕事はコミュニケーションが円滑に取れていなくても正直回ることを忘れない
基本的な報連相が出来ていないビジネスマンなんか死ぬほどいるのだから。
それでも、実践すると深刻に体調を崩したし、なんならほとんど毎日泣いていた。
胃の調子が悪くなった。
通院しながらあれこれ薬も変えたが、効かなくて、気づくと胃カメラを飲んでいた。
余談だけど、胃カメラはマジで麻酔した方がいい。あれを素でやるのは正気の沙汰じゃない。
そういった意味でも、地獄だった。
病院クソほど金かかるし。
地獄の先に得たもの
土下座して、ほとんど睨みつけながら全部読んだ。
出来ることから「ウケる技術」を一つ一つ試してみると、上司の反応が面白いほど変わった。
ゲームみたいでちょっと楽しかった。
そして得た真理はというと、コミュニケーションはサービスだということ。
ありきたりすぎるかも知れないけど、遠回りして「普通の答え」に行き着くことはままある。
自分がサービスできる余力があればやったらいいし、サービスしたい人にはすればいい。
したくない人にも、サービスだと思えば「チッ、くれてやるよ」くらいに思えるから不思議だ。
前は、仲良しを演出するコミュニケーションに精神を削られていたけど、サービスだと思えば削られにくくなった。
この本1冊を通して、サムくてイタい会話劇を何十通りと見せられた。
そのサムさとかイタさについ目が行きがちだが、そこは重要ではなかった。
会話の中身とかどうでもいい。
コミュニケーションの真髄はサービスであり、それ以上でもそれ以下でもないと教えてくれた。
ウケる技術はおすすめ?
ボロクソ書いたように見えるけど、おすすめです。
この「コミュニケーションはサービス」という捉え方は私にとても合ってて、本当に楽になりましたね。
そう簡単に人生って変わらないけど、何もしなかった人は絶対に何も変えられないので。
なんかやった人にだけ、選択肢って貰えるんだよな〜。
だから、失敗を恥じないでいいんすよね(自戒を込めて)。
楽天ブックスで読めますのでぜひ。
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